ゴルフ向上委員会 ”シブ子” レポート隊

2021年6月28日号


 【全米女子プロ選手権前、練習日後に答える渋野日向子

-練習ラウンドで回ってみてコースの印象は如何ですか?

(渋野)「全米女子オープン後だから、若干易しさは感じてますね、グリーンも遅め
     というか。
     雨が降っているから余計かもしれませんけど。
     戻ってくるところが戻ってきたり、キャリーで埋まっている部分もあるし。
     距離はちょっと長めに感じますかね。」

-試合のポイントはどういったところになりそうですか?

(渋野)「けっこうバーディーを取れるホールが多いんじゃないかなと思うのですよね。
     試合ではバーディー合戦になるのかな。
     やっぱ、セカンドでどれだけチャンスに付けられるかだと思うんですよね。
     あとは〜ラフに入れないこと。
     長くはないけど、埋まっちゃうとすごく難しいと思うんですよね。
     グリーン周りも、一定の長さのところと、ちょっと芝が違うのかなっていう
     ところもあるし。
     そういうところで、すごく気を使う感じですかね。うふふ。。。」

-この大会は、昨年は「飛距離よりもショットの正確性」と言っていたが?

(渋野)「ショットの精度は、USオープンとかもすごく良いようにとらえられましたし、
     ちょっとずつ良くなってきてると思います。
     正確性も、昨年よりは良いかなと思っているので期待できるんですけど、
     距離に関してはそんなに伸びていないかなという感じですかね。
     転がらないから余計に「距離がいるな」って思うかな? 
     ハッハッ、ハッ」(笑)

-大会後は帰国するのかな?

(渋野)「戻ります!」

-今後の予定は

(渋野)「エビアン選手権<7月22日開幕=フランス>が考え中ですね。
     全英女子オープン<8月19日開幕=スコットランド>は出る予定です。
     どうしても隔離(新型コロナウイルス感染症対策の)があるので、
     3週に1回メジャーという感じで、9週間で3試合とかしか出られなくなる
     のが、ちょっともったいないというのがあるので。」
*後日、日本国内3試合に出場発表!

-エビアン選手権出場を悩む理由は?

(渋野)「うーん、やっぱ試合に出られないというのが。。。
     どうしても試合勘がなくなってしまうのが、すごく怖いというか。
     そこが1番かな。
     練習をずっとやっていくのも必要なことだと思うんですけど、やっぱり試合
     に出て結果を残していかないといけないと思っているんですよ。
     何週間、何カ月も2~3試合しか出られないのは、すごいデメリットなのかな
     と思うので。。。」

-今大会で米国遠征は1度終わりと云うことでいいですか?

(渋野)「そうですね。3カ月。。。何が成長できたかなって思うんですけど、ハハハッ。
     でもショットは本当に、日本を出る前より精度は高くなっていると思うん
     ですよ。
     自信も、ちょっとずつ持てるようになってきたなという感覚はあるので。
     それが結び付いてはないですけど。
     そこは、プラスにとらえていいかなと。」

-東京五輪代表争いも今大会で最後と云うことになりますが?

(渋野)「オリンピックを意識できるほど今、余裕がないので。
     今の自分のゴルフに集中するしかないというふうに思っています。
     やっぱ今の自分が出せる、精いっぱいの結果を出せるようにはしたいなと
     思うんですけど。
     オリンピックの選手になるためには、ここで優勝するしかないくらいの
     勢いだと思うので。
     ”出来ない” と言ったら「最初から諦めとるやん」ってなるじゃないて
     なるじゃないですか。
     なるべく最大限の結果が出せるようにはしたいな、と思ってます。

-今年は松山英樹、笹生優花と日本人のメジャー覇者が2人誕生しましたがどう感じてますか?

(渋野)「テレビで見てたんですけど、2人のプレーはマジしびれて、自分もすごい
     ドキドキしながら見てました。
     やっぱ、自分ももっと頑張りたいなと、 
     もっと”頑張らなきゃ”という気持ちになりましたね。

-同世代の日本人が増えると心強いじゃないですか?

(渋野)「心強い?、か…。
     ライバル心は特にないんですけど。。。
     なんか自分の過去が薄れていくのが、ちょっと安心するというか。
    (世間の注目が)"そっちに行け!" みたいな。(笑)
     プレッシャーはちょっとずつ減っていると思うんですけど。。。
    「今度は組み合わせもメジャーや歴代チャンピオンだし。
     "この組に入っていいのか?" という感じですけどね。」

-今大会に向けて心意気を?

(渋野)「4日間戦いたいというのが、本当に今の自分の気持ちかな?というのが
     あります。
     予選を通過できたら、なるべく上位に行けるようには頑張りたいですし、
     USオープンよりは、まだ自分のゴルフには合うコースかなと云う風に捉えて
     いいやんと思ってます。」

-現在の調子はどうなんですか?

(渋野)「悪くないとは思います。
     USオープンもそんな感じだったんですけど、結局、調子が良くても悪くても、
     "予選落ちする時はしちゃうし" という感じですかね。
                まあ、試合が始まってみないと分かんないですね。」(会場笑い)
 

【4日間の激闘終わって】
    ゴルフの女神は微笑んでもらえず、
無念にもしぶ子の逆転劇は幻に終わった。
    そして、帰国後予定している日本3戦の中に東京五輪が入ることはなかった。
    今大会終了をもって代表選考も終了。

(渋野)  「やっぱ、1年延期した時点でどうしても優先順位がアメリカのほうに向いてしまっちゃって。
              やっぱ、そこからちょっとずつ方向転換した感じはあったので。」

    と、最優先目標ではなくなった五輪出場。
    日本ツアー参戦でポイントを稼ぐより、米ツアーの出場権を目指したことに悔いはないしぶ子。

(渋野) 「出られないのはやっぱすごく悔しいですけど、自分の今出来ることはやり切ったと
             思いますし。
           "奈紗ちゃんと萌寧" には本当に、めちゃくちゃ頑張ってほしいし応援してるんです。
             男子の松山さんも星野陸也さんもめちゃくちゃ楽しみなので、テレビで応援したいなと
             思います。」

  海外進出に果敢にチャレンジし米国女子ツアーを戦い抜いたしぶ子。 
    先週で海外遠征にひと区切りをつけ、帰国する。
    帰国しても国内では隔離期間もあって、今はその姿を見られないのは残念。
    だが、大きな試練を乗り越え大きく成長したしぶ子の姿を見せてくれる日を楽しみに
    待ちたい。

    しぶ子の凱旋、スイングが見れる日が待ち遠しい今週のゴル吉だった !


    【ゴル仙天の声シリーズ】  〜ブレないしぶ子へ贈る言葉〜
 『失敗と書いて、せいちょう(成長)と読む
 (
野球界の名将・野村克也)  「人間、失敗して初めて自分の間違いや至らなさに気づくんや。
  そこで『なぜ失敗したのか』『何がいけなかったのか』と反省し、
 『どうすればうまくいくのか』『何をすれば…』と真剣に考える。
  この程度で人間は成長するんや。」

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 プロデューサー  byゴル吉クロ